すっかりご無沙汰の更新となってしまいましたが、前回のローンの見直しについて付け加えます。
住宅ローンの借り換えについては、複数の金融機関等にどんどん相談に行くべきです。
一方、住宅ローンの繰り上げ返済については、金融機関等に相談に行くのではなく、単に繰り上げ返済の手続きのみをしに行ったほうがよいでしょう。
なぜ、このようなことを言うのかというと、これは、相談を受ける金融機関等の立場になって考えてみれば、至極当然のことだということがわかります。
借り換えの相談を受ける金融機関等の社員は、相談に来た人が自分のところで借り換えをしてくれれば、新規の融資ができることになるので、会社の収益に貢献することができ、きっと自分の営業成績としてカウントされることでしょう。給料やボーナスの増加にもつながるかもしれません。
近年は、昔に比べて金利水準が低いとはいえ、金融機関等にとっては、2000万円とか3000万円の新規融資が1件増えることで、20年や30年などの長期にわたり、合計で1000万円を超えるような安定した利息収入が増加するのです。
ましてや、一般個人に対する住宅ローンは、中小企業などへの事業資金融資と比べると、貸し倒れ(=返済が滞って融資した資金が回収できなくなること)になる確率がかなり低いという話も聞きます。住宅ローンの借り換えの提案を積極的に行う金融機関等が多いのは、収益拡大を目指す営利企業としては当然のことだといえます。
一方、住宅ローンの繰り上げ返済は、金融機関等にとっては当初の計画よりも早く資金を返されてしまうので、予定どおりの利息収入が得られなくなることを意味します。予定よりも早く返された資金で、適用金利の高い新たな融資を実行することができるなら問題はないでしょうが、昨今の経済情勢からしてもそれはなかなか困難でしょう。金融機関等にとっては、ローンの繰り上げ返済は、ほとんどメリットのないものなのです。
もしも仮に、繰り上げ返済を積極的にすすめてくる金融機関等があったとしたら、それは、資金繰りに困っていて少しでも現金がほしい状態にあるアブナイ金融機関かもしれません。ですので、普通の金融機関であれば、繰り上げ返済はサービスとして行っているだけで、積極的にすすめてくることはまずないでしょう。
実際に(かなり昔の話ですが)、金融機関等の窓口に行って繰り上げ返済の相談をした人が、「繰り上げ返済はもったいない」とか「繰り上げ返済はもう少し待ったほうがいい」などと担当者に言われて、繰り上げ返済をやめるように説得されたという話を聞いたことがあります。
さすがに現在では、繰り上げ返済をなんとしてでも止めようとする担当者はほとんどいないと思いますが、「繰り上げ返済をすべきかどうか」などと相談に行くのは、やはりやめたほうがいいでしょう。金融機関にとっては、できることなら繰り上げ返済はやめてほしいのですから。
借り換えの場合は、どんどん相談に行ってください。きっと、親身になって相談に乗ってくれるでしょう。いろんな金利タイプや返済期間の条件ごとに試算もしてくれるはずです(当然無料で)。なぜなら、金融機関にとっても儲かる話だからです。